築古物件投資の中でも、大阪では「長屋(テラスハウス)」が投資対象として注目されています。昭和初期に建てられた長屋は、手頃な価格で購入でき、賃貸需要も根強いのが特徴です。しかし、特有のリスクや運用のポイントもあるため、しっかりと理解することが重要です。
本記事では、大阪の築古長屋を投資対象として検討する際のメリットや注意点、成功するための運用方法について詳しく解説します。
大阪の長屋(テラスハウス)とは?
長屋(テラスハウス) とは、複数の住戸が壁を共有して連続して建てられた住宅形式のことです。大阪では「長屋文化」が根強く残っており、特に昭和初期に建てられた木造の築古物件が多く見られます。
- 主なエリア:大阪市内(城東区、阿倍野区、生野区など)、東大阪市、大阪市近隣の住宅街
- 間取り:2K~3DKが多く、庭や裏口がある物件も存在
- 建築構造:木造平屋や2階建てが一般的で、壁が隣戸とつながっている
長屋賃貸投資のメリット
物件価格が安い
築古長屋は土地の持分が小さいことや建物自体が古いことから、物件価格が非常に安い傾向にあります。初期投資を抑えて投資を始めたい方に最適です。
例:大阪市内の築50年超の長屋:500万円~1,200万円程度
賃貸需要が安定している
長屋は、以下のような層から安定した需要があります。
- 単身者・カップル層:家賃が安く、広さが確保されている物件が好まれます。
- ファミリー層:昔ながらの間取りや庭があり、子育て世帯にも需要があります。
- 外国人労働者:大阪市内や近隣エリアでは外国人居住者が増加しており、手頃な家賃の長屋物件が人気です。
高利回りを実現しやすい
購入費用が安く抑えられる分、家賃収入とのバランスで高利回りが実現しやすいです。
例:
- 購入価格:600万円
- 家賃収入:月5万円 → 年間収入60万円
- 実質利回り:10%
リノベーションで付加価値を高められる
長屋物件は築年数が古い分、リノベーション次第で魅力的な物件に生まれ変わります。
- 和モダンデザインの内装
- キッチン・水回り設備の刷新
- DIY賃貸としてターゲット層を広げる
長屋賃貸投資の注意点とリスク
再建築不可の可能性
長屋は建築基準法の改正前に建てられた物件が多く、再建築不可物件であるケースが少なくありません。
- 確認ポイント:接道義務を満たしているか、都市計画区域内か
- 対策:再建築不可物件でも家賃収入による収益性を重視し、長期運用を見込む。
修繕・維持費用の負担
築古物件であるため、雨漏りやシロアリ被害、老朽化が進んでいる可能性があります。
- 対策:
- 物件購入前にインスペクション(建物調査)を実施
- 修繕費用を見積もり、リフォーム費用を予算に組み込む
近隣住民との関係
壁が隣戸と共有されているため、生活音やリフォーム工事の影響でトラブルが発生することがあります。
対策:入居者にルールを説明し、騒音や迷惑行為の防止を徹底する。
融資が受けづらい
築古長屋物件は、金融機関の評価が低く、融資を受けづらい場合があります。
- 対策:
- 日本政策金融公庫の利用を検討
- 自己資金を増やし、キャッシュ購入を視野に入れる
成功事例:大阪市城東区の長屋投資
物件概要
- エリア:大阪市城東区
- 築年数:築55年
- 物件価格:580万円
- リノベ費用:120万円(内装リフォーム、設備交換)
運用内容
- ターゲット:単身者・カップル向け
- 家賃設定:月5.5万円
- 運用方法:和モダン風にリノベーションし、デザイン性を高めて募集
結果
- 年間収入:66万円
- 実質利回り:9.7%
- 空室期間:1ヶ月以内に入居者確保
成功ポイント
- 初期費用を抑えつつ、最低限のリノベーションで物件の魅力を向上。
- 地元管理会社と連携し、賃貸募集を強化。
まとめ:大阪の長屋投資を成功させるポイント
大阪の築古長屋物件は、低価格で購入でき、安定した賃貸需要が期待できる魅力的な投資対象です。ただし、再建築不可のリスクや修繕費用の負担など、注意すべきポイントもあります。
成功のポイント
- 物件の状態や法的制約を確認する
- 最低限のリノベーションで付加価値を加える
- ターゲット層を明確にし、賃貸需要を掴む
大阪市内や東大阪市、城東区エリアでは、長屋物件の賃貸需要が依然として高いため、投資戦略次第で高利回りを実現できます。本記事を参考に、築古長屋の運用を検討し、安定した収益を目指してください!
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